「天皇組合」 火野葦平 


アナタは目標を達成するためには何が重要だと思いますか?
アナタはヤル気や感情に頼りすぎていませんか?

《感情にも波がある》


世の中には「波」があるので、上がったら上がりっぱなしではなく、絶対にいつかは下がります。


それも、急激に上がったら急激に下るものです。


この「波」の動きは何にでも当てはまります。


たとえば調子もそうですよね。


プロスポーツ選手ですら調子があり、調子次第で結果が変わってしまいますからね。


そしてヤル気やモチベーション、つまり感情にだって「波」が存在するのです。


誰だっていつもヤル気に満ちているわけじゃないですよね?


なので気をつけるべきは、感情が揺さぶられることです。


理由は上述しているように、揺さぶられたぶん反動が絶対にくるからです。


たとえば、


話を聴いてヤル気が上がったり、本を読み刺激を受けた結果行動力が上がったとしても、


それは100%感情に流されているだけなので、すぐに今までの基準に戻ってしまいます。


むしろ急激にヤル気が上がると、それ以上の反動が来て今までの基準より下がる可能性もあるのです。


感情が揺さぶられてしまうと、

急激に行動力が上がるけど、反動がきて急激に下る
その結果今までの基準よりもパフォーマンスが下がる可能性がある
人生が変わった気でいる


このような状態になります。


セミナー受講、読書、映画鑑賞、どれも良いことですが、


感動したって人生はなにも変わらないのです。


なにか達成したい目標があるときは、ヤル気やモチベーションにも「波」があると理解し、感情の起伏に気をつけなければいけません。


目標達成で一番大切なことは、感情に負けず流されず淡々とやるべきことを行うことです。

アナタは感情に流されたらどうなるのか知りたいですか?
アナタは感情に流されたくないですか?
アナタは目標を達成したいですか?


そう思ったアナタには、こちらの本をオススメします。


「天皇組合」 火野葦平



《隠れた名作》

戦争が終わり「われこそ本当の天皇だ」と名乗りをあげる人物が続出した日本。

その一人・虎沼はまずは全国の天皇が団結して現天皇の退位をもとめることを画策するが、、、


以上が物語の始まりで笑える小説ではありますが、それぞれのヤル気や感情に注目すると人間心理を理解できます。


戦前・戦後に小説家として活躍した火野葦平が、1950年に書いた隠れた名作です。

《感情がブラされた結果、、、》


通幹は、父と伴に天皇組合を結成して天皇の座を狙うため、


父とは別行動をとりウメと一緒に全国の自称天皇に組合結成の打診をする旅に出る。


その旅中、通幹とウメ、そして父の方もさまざまなことが起きる。


以上が簡単な小説の流れです。


結論から言うと、この天皇組合結成、そして天皇の座を狙う野望は叶いません。


原因は、


・外的要因によって感情をブラされたから
・野望自体が、外的要因によって感情をブラされたものだったから

です。



《それぞれの思想》


登場人物の思想は、


天通→天皇組合結成し、天皇の座を狙うことに燃えている。愛人の確執から家を荒らされ計画がめちゃくちゃに。


通幹→父と同じく天皇組合結成し天皇の座を狙うことに燃えている。ウメが好き。亀子が嫌い。


ウメ→通幹ではなく他に好きな人がいる。大金を得て好きな人と暮らすために良い顔して旅をしているだけ。


亀子→通幹の許嫁。旅に出た通幹を追う。かなりブス。


鶴子→天通の娘。通幹の妹。家を飛び出して家族とは真逆の思想をもつ党に入り好きな人と結婚する。



《目標がメチャクチャに》


旅の途中で通幹はウメに見捨てられ、亀子に追いつかれます。


そこでなぜか野望への情熱が薄らいでいることに気づき、


情熱があった理由は好きなウメがいたからだとも気づきます。


上述の通り天通の野望も叶わず、ウメも結局好きな人に裏切られます。


鶴子は好きな人と別れ、今までの思想が錯覚だったと気がつきます。


話が進むにつれ、登場人物全員最初の目標がメチャクチャになっていくのです。笑

《感情を頼るな》


理想や目的を達成したいなら、好き嫌い・ヤル気・情熱といった感情に頼り過ぎないことです。


この本の登場人物のように、目標ですら見失いよくわからなくなってしまいますからね。


情熱や感情だけで突っ走ってもいずれは燃え尽きます。


結局何に対してやる気や情熱が湧くのか?

何故、目的や理想を達成したいのか?

感情が動いた外的要因は何なのか?


ここを客観的に判断できないといけません。



アナタは感情に流されたらどうなるのか知りたいですか?

アナタは感情に流されたくないですか?



ユーモアある作品ですが、ぜひここを意識して読んでみてください!


「天皇組合」 火野葦平