吉本隆明「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」



アナタは孤独を感じていませんか?
アナタは一人になることを恐れていませんか?
アナタはひきこもることに罪悪感を感じていませんか?


僕は、昔から黙々と作業をこなすことが好きなタイプだったから一人が好きでした。


食わず嫌いじゃなくて、クラブやパーティのようなワイワイガヤガヤした空間に行ったこともあります。


ずっと野球をやっていたからチームプレーの大切さもわかっているつもりです。


でも、やっぱりなるべく一人で引きこもって作業することが好きなんですよね。


だから、趣味も読書や映画鑑賞だし、こうして黙々とブログを書いてます。


でもなんだかんだで、一人好き・ひきこもり気質な人間だって

「この性格はしょうがない」という気持ちの半面、「なんとかしたほうがいいかもしれない」と思うこともあるんですよね。


そんな孤独を感じている人・引きこもり体質な人にオススメな本がこちら。


吉本隆明「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」



日本を代表する詩人で大思想家である著者が書いたこの本は、タイトルの通りひきこもることの大切さを教えてくれます。


上述したように、一人が大好きでひきこもって家で黙々と読書・映画鑑賞をすることが趣味な僕にとっては最高の内容でした。


正直、僕はもともと一人が悪いなんて一切思っていなく、むしろ良いことだと思っているから孤独には強い方ではあります。


だけど、僕より若い学生なんかはもしかしたら一人でいることや、ひきこもってしまうことに罪悪感や焦燥感を感じるかもしれない。


そんな若い人たちにもこの本を読んでもらいたい

《ひきこもりは悪いことか?》


テレビをはじめとする多くのメディアはひきこもることが悪いみたいな前提で報道をします。


だから決まって言うセリフが、


「なんとかして社会に引っ張り出したほうがいい。」


でも、考えてみてください。


なぜ、ひきこもりが悪いことなのでしょうか?


人に関わらないことが、学校に行かないことが悪いことなのでしょうか?


誰かを傷つけたり、脅したり、犯罪をしたのでしょうか?


違いますよね。


「ひきこもることが悪い」という意見は、誰かが植え付けた価値観に過ぎないんです。



《価値を生む時間》


著者は、

 
 社会に出っ張っていくことがそんなに良いことだとは思えない。
 ひきこもりならそれでいいじゃないか。


と言います。


なぜか?


それは、

 
 家に一人でひきこもって誰とも顔を合わさずに長い時間を過ごす。
 この「分断されない、ひとまとまりの時間」を持つことが価値を生む


からです。


そう。


価値を生む時間をつくれずに自分の時間をこま切れにされていたら、人は何ものにもなることができないんです。


ひきこもって、何かを考えて、そこで得たものというのは「価値」になります。


もっといえば、「価値」というのはそこでしか増えていきません。



例えば、


この人が言っていることは奥が深い、
黙っているけど存在感がある、


そういう感じを与える人の中では価値の増殖が起こっているんです。


つまり、その人は他の人より何倍も一人でじっと自分と対話しているんです。



《育てるべき第二の言語》


さらに、一人になって自分と向き合う長い時間をもつと第二の言語が育つと書いてあります。


それは、他人とコミュニケーションをとる言葉ではなく、


自分が発して自分自身に価値をもたらすような言葉のこと。


感覚を刺激するのではなく、内臓に響いてくる言葉のこと。


つまり、自分のためだけの言葉。


この第二の言語を育てないと、


自分の感性は腐っていく、
自分の言葉で語ることができない、
つまり、いつも他人の言葉に踊らされる、
そして、他人の人生を送る羽目になる、


このような弊害が生まれます。


弊害を生まず、第二の言語を育てるにはひきこもるしかないんです。

《継続と覚悟》


ただ、ひきこもりなら何でもOKということではなく、その生き方にあった働き方を見つけたほうがいい。


いや、見つけないといけません。


なぜなら、どんな仕事でも経験の蓄積、つまり継続だ大事だからです。


ある日突然、何者かになって食っていけるなんてありえない話。


だから、毎日手を動かし、手で考えることをやっておくべきなんです。


もし、毎日手を動かせるものに出会えたらひきこもりは力を発揮します。


それは必ず自分の武器になるといってもいいくらい。


なぜなら、ひきこもりは「分断されない、ひとまとまりの時間」をつくることができるからです。


僕個人的には、ひきこもりならそれに合った生き方・働き方をしないといけないと書いたように、一人になること・ひきこもることはある程度覚悟が必要だと感じています。


ふとした瞬間に、ひきこもり体質のままでいいのか?と思うことがありますからね。


でも、やっぱり自分の時間を誰にも邪魔されたくないんですよ。


そっちの気持ちのほうがどうしても勝つ。


だから、もしひきこもるなら覚悟をもって、

ひきこもる。
一人になる。
手を動かす。
価値を生む。


勇気をもって実践してみてください。


「分断されない、ひとまとまりの時間」をつくることができるひきこもりは強力なんですよ。


時間をこま切れにされたら何ものにもなれません。


価値を生もう。


ひきこもろう。


この本を読んで、力に変えてみてください!


吉本隆明「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」