「貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで」 カビール・セガール

《アナタの「正しさ」はなに?》


現代社会を全体的にみると、


「数が多い」=「正しい」


と、おもっている人が多いように感じます。


ひとそれぞれ違う尺度があるので、それを否定するつもりはありませんが、


「数が多い」=「正しい」


という価値観は、


目が曇る原因になります。


数字ばかりにこだわると、大事なことが見えなくなり、それだけじゃなく大事なモノを失います。


フォロワー数の多い人を信じたり、
お金をたくさん稼いでいる人(稼いでいるっぽい人)を信じたり、
いいね数の多い投稿にすぐ納得したり、


こういった傾向のある人は、


「数が多い」=「正しい」という盲目の価値観をもっています。


アナタにとって「正しい」とはなんですか?
アナタの大事な価値観はなんですか?


それを今一度考えてみましょう。

そのために参考にするべきはこちらの本。

「貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで」 カビール・セガール



《お金を理解する。》


お金を儲けるためではなく、お金を理解するために脳科学・行動経済学・歴史学・宗教学・古銭学等の様々な分野を勉強した著者が書いたこの本は、


あらゆる角度からお金について考察されています。


この本を読めば、


お金の歴史を知れるだけじゃなく、


お金はどう変化してきて、これからはどう変化するのか?といった、お金の未来までしっかり考えることができます。


つまり、お金を理解するための最高の本です。


お金を理解するとは、どういうことか?


それは、資本主義のルールを知るということです。


ルールを知るってスゴく重要なことなんですよ。


例えば、どんなスポーツにもルールがありますよね?


そのルールを知らないとどうなるでしょうか?


シンプルに勝てませんよね。


そう、ルールを知らないと勝てないんですよ。


ズル賢いひとは、ルールをかいくぐって反則ギリギリなことをしますが、これはそもそもルールを知らないと出来ないこと。


だから、ルールを知る必要があるのです。


そして、お金を使う資本主義社会で生活しているなら、


お金を理解する・資本主義のルールを知る必要があるんです。


このルールを知らないと、資本主義社会で勝つことは絶対に出来ません。

《多いことは正しいか?》


僕がこの本の中でとくに印象的だった内容が、お金がもたらす成功についての場面。

お金や地位がもたらしてくれるのは〝外面的な成功〟で、それにこだわりすぎる結果、多くの人が熾烈な〝出世競争〟に巻き込まれてしまう。
そして外面的な成功を追求しても、常に自己充足感が得られるわけではない。


と、著者は言います。


これは何もお金を稼げない人の言い訳ではなく、調査結果として証明されています。


さらに、

外面的な成功ばかりにこだわると何もかもが経済的尺度で評価するようになり多いほうが良いどころか多いほうが正しいと思いこんでしまう


とも言います。


たしかに、資本主義社会の現代ではすべてのものに価格が付けられているので、外面的な成功が評価されやすいし多いほうが正しいと思っている人は多く見受けられます。


ただ、多いほうが正しいと思った結果、


見る目が曇り、何を大切にするべきか?の判断がまともに出来なくなってしまいます。



《目が曇った結果、、、》


少し前のニュースで言えば、富士山で転落死をしたYouTuber。


末期ガンから復帰した40歳の司法試験浪人生というプロフィールなだけに、


多くの人に何かを伝えたい・もっと観てほしいと思っていたのでしょう。


その想いが、外面的成功である数字(視聴回数)を求めてしまいました。


そして、外面的成功を求めるあまり閉山中である富士山に登り自然の脅威にさらされ帰らぬ人になりました。


亡くなった方に対して悪いことは言いたくありませんが、これは外面的成功を求めて目が曇った結果です。

富士山ライブ配信滑落死事故の身元確認 新宿在住の47歳無職男性



《目を曇らされるな。》


インスタやYou Tubeに勢いがある現代は、


フォロワー数・視聴回数等の数字が多ければ仕事になり、つまりお金になります。


このように、数字という外面的成功にフォーカスされる現代は目が曇りやすくなる原因がたくさんあります。


その結果、面白ければ何でも良い・数字が増えれば何でも良いと思い、


命を顧みない行動・他人の迷惑を考えない行動に走ってしまいます。


正直、数字を追い求める時期はあっても良いとは思います。


何が何でも数字を出すってコミット力は素直に素晴らしいことですからね。


だけど、お金ってただの手段なんですよね。


お金をつかってどうしたいか?
数字を出したその先に何をみて何をかんがえているのか?


こっちのほうをもっと考えないと、行き詰まるし、クリエイティブで面白くはなれません。


たしかに、多いほうが色んなことはできますが、


決して「数が多い」=「正しい」ではありません。


数字を追い求めるのは良いのですが、目が曇ってしまわないように注意しないといけません。

《数字より大切なこと》


では、目を曇らされずにするには?変化するお金に対応するには?何を大切にすればいいのでしょうか?


それは、信頼です。


ノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者フリードマンは、

緑色の紙切れに価値があるのは、価値があると誰もが信じるからだ


と言いました。


そう。


今のお金に対して、それに価値があると皆が信じているから、今のお金には価値があるのです。


皆が信頼すればそれはお金になる。


そう考えれば、信頼ってスゴい大事なことだとわかりますよね。


信頼さえあれば食いっぱぐれることはありません。


ただ、現代のように目が曇って数字ばかり追い求めると信頼を失いがちになります。


上述したように、面白ければいい・数字を出せればいいと思った結果、周りの迷惑を考えないようになってしまうのですからね。


今はそうしてても数字を出せて外面的成功に浸かれるけど、それは信頼を失っているので、結果的に自分のクビを締めていることと同じです。



アナタにとって「正しい」とはなんですか?
アナタの大事な価値観はなんですか?


この本を読んで、いったん、もう一度考えてみましょう。

「貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで」 カビール・セガール