「現代という時代の気質」 エリック・ホッファー


アナタの一番大事なものはなんですか?
アナタはちゃんとそれを知っていますか?

《アナタの財産とは?》


アナタにとって財産とはなんですか?


突然こんなことを聞かれたらなんて答えますか?


ちなみに僕にとって財産とは、お金もそうですが、お金以上に経験や知識を財産だと思っています!




ところでなんでこんな質問をしたのかというと、


アナタにとって大事なものはなにか?がわかるからです。


お金だと答えればお金が一番大事、


僕みたいに経験や知識だと答えればそれが一番大事だとわかるのです。



この質問は普段から意識して思い返すべきだとおもっています。


なぜかというと、自分のスタイル・軸がハッキリしてくるからです。


モノや情報が溢れかえっている現代は、大事なことを考える時間や思考の邪魔になるものが多くなっている気がします。


なので、自分のスタイルを確立できていない人が多いんですよね。


ただ、自分のスタイルを確立できなかったらブレた人生を送ってしまいます。


誰かの言葉に踊らされる、美味しい話にまんまとダマサれて詐欺にあう。


そんな人は、自分のスタイルや軸がブレているのです。


現代だからこそ、大事なもの、そしてスタイルをもう一度考えてみるべきでしょう。




アナタにとって大事なものはなんですか?


そんなことを改めて考えさせてくれるのがこちらの本。


「現代という時代の気質」 エリック・ホッファー



《沖仲仕の哲学者》


7歳の時に失明、15歳の時に突然視力が回復。


失明期には当然正規の学校教育は受けれず。


そんな障害があったスタートでしたが、


視力が回復してからは貪るように読書に耽り偉大な哲学者になったのがホッファー。


大学教授になってからも沖仲仕(陸から船への積み込みを行う港湾労働者)の仕事を長く続けたことから、「沖仲仕の哲学者」とも呼ばれています。


そんな成り上がりの哲学者が当時(1960年代後半)の社会全体を分析したこの本は、


反知性主義の現代だからこそ読む価値があるのです。

《知識人批判・知識知性重視》


ホッファーはこの本を通して知識人を批判しています。


その理由は、知性を持った知識人が権力を握ると独裁が生まれるからです。


おそらく、彼の時代に生きていたヒトラーをはじめとした独裁者をみてそう思ったんでしょう。


ただ、現代は知識人が権力を握っている時代ではありません。


ヒトラーもスターリンも毛沢東もいません。


それに現代は、反知性主義の思想が広がっています。


だとしたらホッファーの視点は古いのか?というとそうじゃありません。


彼は知識人批判はしましたが、読書と書くことで哲学者になったように知性・知識をかなり重要視していたのです。


沖仲仕の仕事仲間にも読書を勧めていたほど、知識の大切さは知っていました。


なぜそこまで知性知識を重要視していたかというと、


知識人の権力者に対しては知性知識によってしか対抗できないと考えていたからです。



《反知性主義とは》


ここで一旦、反知性主義の意味について説明します。


この言葉はアメリカと日本では解釈が違うので、ハッキリさせないとズレが生じてしまいますからね。


アメリカでは、ホッファーのように知性知識(知識人)が権力と結びついた社会を批判するという意味があります。


日本では、ただ単に知性知識(言葉、データ、論理性等)を軽んじて感情・感性に重きを置くことを指します。単純に、頭の良い人間を嫌う風潮もありますよね。


ただ、反知性主義については詳しい本を紹介しようと思っています。



《知識を軽んじる日本》


ホッファーがとにかく重要視していた、知識・知性。


僕は今の日本を見ていると、それを軽んじているなと感じています。


10月から増税しましたが、


新聞は軽減税率の対象で書籍・雑誌は対象外なことを知り、なんだか国レベルで知識を軽んじているんじゃないかと。(欧米では書籍・雑誌も対象内。)


テクノロジーが発達したというのもありますが、


動画を作る・動画で学ぶ人が多くなり、読書人口が少ないのも日本の反知性主義が原因なんじゃないかと思っています。


読み書きというシンプルで一番効果のある知識知性の磨き方から逃げているように感じています。



《現代だからこそ》


ただ、だからこそ。って思うんですよね。

だからこそ読書、だからこそ書くことなんじゃないかと。


僕はこの本を読んでホッファーの姿勢を知り、


現代だからこそやるべきことがたくさんあるなと思いました。



いつでもどこでも音楽が聴けるからこそ、ライブに行く。


いつでもどこでも映画を観れるからこそ、映画館に行く。


便利で邪魔にならない電子書籍があるからこそ、リアル本を読む。


離れていても話ができる・顔が見れるからこそ、直接会う。


知識知性を軽んじているからこそ、知識知性に重きを置く。



だからこそやるべきことは時間もお金も掛かり効率が悪いかもしれません。


ただ、便利で豊かな時代に手間暇掛けたその経験は、間違いなくその人の貴重な財産になります。

《アナタの財産とは?》


最後になりますが、ここではじめの質問に戻ります。


アナタにとって財産とはなんでしょうか?


お金・知識・経験・人脈、、、


さまざまだとは思いますが、効率や便利さを求めすぎていませんか?


現代だからこそやる価値があるもの。

それはきっとアナタの財産になります。


ぜひ、この本を読んで考えてみてください!


「現代という時代の気質」 エリック・ホッファー