「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」 ヤニス・バルファキス


アナタは自分の意見をしっかりと持っていますか?
専門家や他人に任せていませんか?

《世界の民主主義ランキング 日本は何位?》


イギリスのシンクタンク「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」によると、日本の民主主義指数は先進国では下位の22位(2018年度)に留まっており、


「欠陥のある民主主義」のカテゴリに入っています。


また、労働者の自己決定権がどこまで保障されているかについて調査した経済民主主義指数においても、


OECD加盟国32か国中29位(2017年度)とかなり低い位置にランクしています。


日本はGDPに占める教育支出が小さく、就労しているひとり親家庭の貧困率が先進国の中で突出して高く、日本に住む子どもの7人に1人は貧困(2015年時点)と、

先進国で最悪の水準です。


アナタはこの事実を知っていましたか?


知らなかったのでしたら、なぜ知らなかったと思いますか?


それはアナタが民主主義や資本主義経済について勉強していないからです。


「難しそうだから」「メンドクサイから」と避けているから理解ができず、自分の意見を持つこともできないのです。

《自分で判断するために》


でも、民主主義や資本主義経済は今の社会のルールですよね?

ルールを学ばなくても大丈夫だと思いますか?
ルールを知らなくても生活ができると思いますか?


以前にも書きましたが、今の社会のルールを知らないと勝つことはおろか、まともに生活することだって厳しいのです。


今はまともに生活ができていても、いつの間にかルールが変わっていて、いきなりアナタが犯罪者として扱われる可能性だってあるのです。


難しいからといって自分では学ばず専門家にルールを委ねることは、


自分にとって大切な判断をすべて他人にまかせることと同じです。


自分の意見や判断を持つには、


経済とは何か?
資本主義はどのように生まれたのか?
どんな歴史を経て今のルールがあるのか?



を自分の頭で理解する必要があるのです。

アナタは資本主義の歴史を知りたいですか?
アナタは今のルールを知りたいですか?

アナタは自分の意見をしっかり持ちたいですか?


そう思ったアナタにはこちらの本をオススメします。

「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」 ヤニス・バルファキス



《生き方のヒントを得れる経済書》


ギリシアの財務大臣を務めた経済学者が書くこの本は、


若者でも理解ができるよう専門用語をあまり使わずに書かれているので、本当にわかりやすく資本主義の歴史と現在を知ることができます。


それに娘に話すように書かれている文章なので、よくある単純に資本主義について勉強できる本とは違い、


これからの生き方についても考えさせてくれる良書です。



《歴史を知る》


ルールを知れば良いのなら、今のルールだけを知れば良い。


たしかにそうなのですが、


今のルールを知るには歴史を辿る必要があります。


つまり現代でいうと、資本主義の歴史ですね。


資本主義はどう生まれて、発展して、試行錯誤して、今にいたるのか。


そのストーリーを知らずに、今のルールだけを勉強してもいまいち理解できないんですよね。


というか、「今のルールはこれ!」と提示されて疑問をもたず、歴史を気にせず「了解!」と素直に受け取っちゃダメですからね。


それは思考停止と同じです。


ちゃんと流れを知り、流れの中で今があると知れば、ルールの理解度が増すのです。



《こうして経済は生まれた》


では、資本主義はどのようにして生まれたのでしょうか?


その大きな要因となったのは「言葉」「農耕」です。


今から約8万2000年ほど前、人類は言葉を発するようになりました。


そしてそれから約7万年後、言葉を使い土地を耕すことに成功しました。


「言葉」を使い「農耕」を発明したことで「経済」が誕生したのです。


農耕が発明されてからは試行錯誤を重ね、より効率的な農耕技術が生まれていきました。


農耕により社会が劇的に変わっていく中、はじめて本物の経済の基本になる要素が生まれました。


それが、「余剰」です。


この「余剰」がさらなる人類の飛躍に繋がるのです。



《余剰から生まれたもの》


余剰がたくさん生まれると管理しなければいけません。


当時の人間は1つの倉庫を共有して余剰を管理していたので、適切に管理するには記録を残す必要がありました。


そのために発明されたのが「文字」です。


その文字を使い「〇〇さんがどれだけ小麦を預けたか」と記録するようになったことが、「債務(借金)」「通貨」のはじまりになりました。


そしてさらにそれが「国家」・「官僚」・「軍隊」・「宗教」の誕生にも結びついていくのです。


つまり経済の歴史を知れば、


余剰によって社会に生まれる債務・通貨・信用・国家といった複雑な関係をイッキに知れるということです。

《意見を委ねるな》


このブログは書評ブログではないので、内容はここまでにします。


とにかく専門家だろうが、学者だろうが、大事な判断を他人に任せたらダメなんですよね。


自分で勉強して、自分で感じて、自分で考える。


そうやって意見や判断は作られていくのです。


著者もそんな想いでこの本を書いています。



とくに資本主義や歴史については、日本の学校教育で全然触れることができません。


だからいつまでたっても、お金をたくさん稼ぐことが悪みたいな意味不明なイメージを持っている人が多いのです。


それにそのイメージを持っているのに、なぜ悪なのかはハッキリと言うことができません。


自分で学ばず他人にすべてを任せているから、自分の言葉で語れないし自分の意見を持てないのです。


これは資本主義についてだけじゃなく、何についても言えることですけどね。


資本主義の歴史を知り、今のルールを理解する。そして自分の意見を持つ。


そのためにぜひこの本を読んでみてください!


「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」 ヤニス・バルファキス