「日本語教室」 井上ひさし 


すべての土台となるもの。

《メンタルで人生は決まる》


人生を変えたかったら、セールスやマーケティングといったスキルを磨くことも大切ですが、何よりメンタルを鍛えるべきです。


たとえばスポーツやビジネスを問わず、何かを向上させるには「心・技・体」のバランスが大切だとよく聞きますよね。


それに、誰が言ったのかは定かではありませんが、

心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる


という有名な格言もあります。


それほどメンタルは、人生を大きく左右するレベルで大切なものなのです。

《メンタルを鍛えるには》


では、どうすればメンタルが強くなるのか、アナタはわかりますか?


それは、言葉を磨くことです。


磨くとはつまり、言葉について勉強し、理解を深め、自分で扱えるようになるレベルまでにするということ。


なぜなら言葉は、すべての土台となるものだからです。


そう、言葉を確立できずに不安定なままだと、メンタルも思考も不安定になってしまうのです。


逆に言うと、強く支えとなるような言葉を知り自分の中に落とし込めれば、メンタルが強くなりブレない思考を作れるのです。


ここまで読んで、もしアナタが、

メンタルを強くしたい!
言葉について学びたい!


と思ったら、こちらの本をオススメします。


「日本語教室」 井上ひさし



《日本語とはどういう言語なのか?》


この本は小説家・劇作家として活躍する著者が、「日本語講座」と称して、日本語について考え・勉強したことを親睦団体に講演した内容をまとめたもの。


「日本語の現状」と「日本語はどういう言語なのか?」を知ることができ、改めて日本語、そして言葉を磨くことの大切さを感じられる一冊となっています。


本当に大切なのは「言葉」なんですよね。



《美しい日本語なんてありえない。》


著者は、「たしかに一人ひとり日本語を使ってはいるものの、美しい日本語や総和の日本語なんてありえない」と言います。


それは、日本語がクレオール言語だからです。


(ピジン語…現地人と外国人のように異なる2つの言語の話者が、簡単に意思疎通を図るために生まれた言語のこと。

クレオール言語…ピジン語が母語として話されるようになった言語のこと。)


言葉には、


・便利で大きな文明が入ってくるとそれに吸収される。
(つまり、人口の多い言語に少数のほうがあわせる)



・必ず他の言葉とぶつかり重なっていき、変化していく。


という特徴がありますが、日本語の歴史はまさにこの特徴の通りになっています。


各地方に方言があるように、もともと日本人はそれぞれで別の言葉を使っていました。


そこに高い技術をもった人間が入ってきたことで、自分たちの言葉と方言を使っている人たちの言葉を混ぜ合わせて言葉を変えていきました。


そして近代国家の明治時代、政府は言語を統一させるため大急ぎで「標準語」を作ります。


なぜ言語を統一させたかというと、軍隊の号令で一斉に動かすためです。


これをやらないと、地方の人間は号令の意味がわからないから動けないのです。


軍隊でこれは致命的になるので、言語を統一させたのです。


そうやってだんだんと今の日本語が作られていきました。


つまり日本語は、方言や外国語をごちゃまぜにして作られた言語だということ。


なので著者は、そもそもまとまってもいないし統一性もないんだから、美しい日本語や総和の日本語なんてありえないと言っているのです。

《だからこそ》


だからこそ、


”一人ひとりが日本語を勉強して、正確に、感情をこめ、自分のことはちゃんと相手に言え、伝えることができる。”


そんな言葉を持てるように、磨いていくしかないのです。


著者は、

母語はただの道具じゃない、精神そのものだ。


といっていましたがその通りです。


精神も思考も、すべては母語で成り立っているのです。


そして母語とは何なのかといったら、日本人でしたらほぼ日本語ですよね。


意味不明な日本語、混乱している日本語を使っていれば、精神も思考も意味不明になり混乱してしまうのです。


ぜひこの本を読んで、言葉を磨き、メンタルを強くするキッカケにしてみてください!


「日本語教室」 井上ひさし