「天、共に在り」 中村哲 


誠実であれ。

《一番強い力》


「信用経済」という言葉はよく聞きますが、アナタは信用がどれほど強力なものなのか理解していますか?


たとえば信用があれば融資を受けれたり、仕事をもらえたりしますよね。


これはつまり人を動かしているということです。


そう信用とは、人を動かす力なのです。


それに信用のスゴいところはそれだけではありません。


トーク力やパフォーマンス力、心理テクニックなど、人を動かす力はたくさんありますが、その中でも最も人を動かす力が信用なのです。

《見られているのは過去の誠実さ》


では、どうすれば信用される人間になれるのか、アナタはわかりますか?


それは、誠実であることです。


たとえトーク力が無くても心理テクニックを知らなくても、


誠実であり、その誠実さが伝われば、アナタの想いは伝わり人が動きます。


だって信用とは、アナタの過去の誠実さを見られているわけですからね。


だから常に誠実であり続ければ、信用される人間になれるということです。


ここまで読んで、もしアナタが、

誠実さの重要性を知りたい!
誠実に生きたい!


と思ったら、こちらの本をオススメします。


「天、共に在り」 中村哲



《緑を再生させた偉大な医者》


アフガニスタンやパキスタンで医療活動に従事しつづけ、約25キロにも及ぶ灌漑用水路を建設し、干ばつ地域に緑を再生させた著者が書いたのがこの本です。


著者は2019年12月に現地で銃撃を受け亡くなってしまいましたが、なぜこんな立派な人が殺されないといけないのかわからなく、非常に憤りを感じます。


僕を含め多くの人は、カネやモノの豊かさをひけらかす人ではなく、立派な活動をしている日本人がいることをもっと知ったほうがいいです。


この本を読めば、人間にとって本当に必要なものは何かを知ることができ、誠実さほど大切なものはないなとわかります。


誰に対しても誠実に対応していれば、その恩恵は計り知れないのです。



《互いに影響しあって結ばれる》

様々な人や出来事との出会い、そしてそれに自分がどう応えるかで行く末が定められてゆきます。
どんな小さな出来事も、時と場所を越えて縦横無尽、互いに影響しあって結ばれています。


中村さんは本を通して知ってほしい事実の一つにこのことを挙げていますが、彼の人生はまさにこれを理解し行動に移したものでした。


用水路建設のきっかけは、


アフガニスタンで医者として活動していく中で、大干ばつによる餓死者が増えていく現状をみて、もはや病気治療どころではないと気がついたことからです。


そう、餓死とは何も空腹で死ぬわけではないのです。


食べ物不足で栄養失調になり、抵抗力が落ちる。


その状態でさらに空腹に襲われた結果、汚水や不衛生なモノを口にしてしまう。


そうなると、感染症にかかり簡単に命を落としてしまう。


これが餓死の流れです。


そしてアフガニスタンには、食料と清潔な水さえあれば救える命がたくさんありました。


だから井戸掘りからはじめ、灌漑用水路を創っていったのです。
(もちろん建設知識はゼロからのスタート。)


ただ、大洪水や集中豪雨などの天災、アメリカとの紛争、国内デモ、技師や職員の裏切りと汚職など、緑を再生するまでには絶望的な困難ばかりありました。


中村さん自身も肉親や友人を失い、家族を置き去りにし気がめげることもあったそうです。


それでも無数の飢餓難民が水を渇望していると思うと、泣き言は言ってられなかったので仕事に取り組みつづけました。


そしてついに用水路を完成させます。


【「100の診療所より用水路」 中村さんが変えた暮らし】

《誠実であれ》


こうした農村部の建設現場は、常に「危険地帯」に指定されてきた場所。


ですが中村さん曰く、路上を除けばここほど安全な場所は無いといいます。


その理由は、地域住民との信頼関係ができているからです。

信頼は一朝にして築かれるものではない。
利害を越え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人の心に触れる。
それは、武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。


現地30年、仕事にも人にも誠実さを貫いた中村さんが言うのだから説得力がありますよね。


ぜひこの本を読んで、誠実さとは何かを理解してみてください!


「天、共に在り」 中村哲