「堕落論」 坂口安吾 


アナタは何にしがみついていますか?
それは本当にしがみつかなければいけないものですか?

《墜ちる勇気》


自己成長や結果を求めれば、努力はかならず必要です。


一つ一つ課題にとりくみ、一つ一つ駆け上がる。


流れに負けないように、弱い自分に負けないように、必死でしがみつく。


ハッキリいって並大抵のことではありません。


その歩みは素晴らしいのですが、アナタに質問があります。

アナタはどんな階段を駆け上がっているのですか?
アナタは何にしがみついているのですか?


この質問をハッキリ具体的に答えられるでしょうか?


もし答えられないようでしたら今の自分の状況を振り返る必要があります。


というのも、


今アナタが駆け上がっている階段は「他人の価値観」かもしれないのです。
今アナタがしがみついているものは「他人の期待」かもしれないのです。


そんなものを駆け上がってしがみついたところで、待っているのは「他人の人生」です。



成長したい?結果を出したい?

それは「自分の言葉」ですか?

「自分の価値観」でホントにそう思っていますか?


もし「自分の価値観」ではないなと少しでも思うなら、アナタがやるべきことは駆け上がることでもしがみつくことでもありません。


アナタがやるべきことは、一度徹底的に墜ちることです。
堕ちないと、ホントに大切なものが見えてこないのです。


駆け上がってきたものからイッキに飛び降りる。
しがみついてきたものをパッと手放す。


これにはかなり勇気が必要です。


ですが一度堕ちないと、ホントに大切なものが見えず一生「他人の人生」を歩むことになります。


そう、アナタに必要なのは墜ちる勇気なのです。

自分にある価値観を一度壊したい。
そしてその勇気が欲しい。


そんなアナタにはこちらの本をオススメします。


「堕落論」 坂口安吾



《本当に何も無かった戦後日本。》


戦前から戦後を経験した著者が書いたこの作品は、


第二次世界大戦後の混沌とした日本社会の中で考察された「人間の変わらない本質」と、「変化する上っ面な世相」を読み取ることができます。


実際に著者がその社会を生き抜いただけに、表現する言葉に力強さと説得力、そして重みを感じることができます。


モノや情報があふれすぎている時代に生きる僕たちは、戦後の本当になにも無かった時代を描いたこの作品こそ読むべきです。


そこから何が大切なのか?が見えてくるのです。

《他人の価値観に洗脳されている》


何もなかった時代を知れば、現代がいかに意味不明な価値観であふれているかがわかります。


たとえば、


「良い学校を出て、良い会社に入って、結婚をして、子どもを作って、マイホームを買って、マイカーを買う。」これを「幸せの答え」だと思っている人がたくさんいますよね。


でも、これはどう考えても誰かがつくった他人の価値観ですよね。


何も考えずこれを幸せだと思って追い求めるほど、他人の人生を歩んでいくハメになるのです。


そもそも僕たち日本人は義務教育という「答え合わせ教育」を徹底的に受けてきたので、正解がどこか外側にあると洗脳させられています。


その結果、正解を外側に求めるようになり、「正解っぽい」ことを言う人に流されやすくなります。


つまり、僕たち日本人は他人の価値観に影響されやすいということ。


でも正解は外側にはありません。


正解とは、自分で創るものなのです。


そのためには、「自分の言葉」や「自分の価値観」を大切にして「自分の人生」を生きなければいけないのです。



《いっそ堕ちてやる》


だから、「他人の価値観」にとらわれ「他人の人生」を生きているなと少しでも感じるなら一度墜ちるべきなのです。


一度ゼロ、もしくはマイナスになってすべてのシガラミから解放されるべきなのです。


堕落論の中にはこんな文章があります。

人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。


そう、しがみつくのもいいですが、堕落するのが人間で堕落することでしか見れない景色があるのです。


それはしがみつく事じゃなくて堕ちきらないと見れないもの。


それなら、いっそ堕ちてやろうと思いませんか?


墜ちる勇気が湧いてきませんか?


堕ちきった状態は欲しい結果からは一番遠いかもしれませんが、堕ちきることが欲しい結果に必要なことかもしれませんよね?

《墜ちることを恐れるな。》


成長を求め、結果を目指し、高みを駆け上がる姿勢はとても素晴らしいことです。


僕はこの姿勢を否定はしません。


ただ、その駆け上がっているもの、しがみついているものは何か?


これをハッキリさせるべきだと思うのです。


もしかしたらアナタに必要なことは、墜ちることかもしれないですからね。


墜ちることを恐れてはいけません。


堕ちきった先に、今まで見えなかった新しい世界が見えてくるのです。


ぜひこの本を読んで、人間の本質を知り、墜ちる勇気をもらってください!


「堕落論」 坂口安吾