「反共感論 社会はいかに判断を誤るか」 ポール・ブルーム 


アナタは共感による弊害を考えたことがありますか?
アナタの考えは偏っていませんか?

《共感することは善いことか?》


「思いやり」・「親切」・「愛情」


このような想いを一言で「善い」というイメージを持ってませんか?


たしかにそうですよね。


思いやりをもった人、だれにでも親切にできる人、愛情たっぷりな人と接すれば誰もがその人のことを「善い人」だと思いますからね。


では、「共感」はどう思いますか?


共感してくれる人は「善い人」と言えますでしょうか?
何にでも共感することは「善い行い」だと言えますでしょうか?



善い面もあるのは確かなんですけど、なんだか微妙な感じがしませんか?



そう、「共感」は絶対的な善とは言い切れないのです。


実は「共感」すると、人種差別・暴力・戦争を引きおこし、さらにそれを肯定するという弊害が生まれるのです。


そして結果的に、人間関係が崩壊し、精神が病み、親切心や愛情を持てなくなるのです。


インターネットが発達し、SNSが全盛となった現代は、


歴史上もっとも「共感」による弊害が生まれやすい時代です。

では、なぜ「共感」は弊害を生むのでしょうか?
なぜ現代が一番「共感」による弊害が生まれやすいのでしょうか?



この「共感」について改めて考え学ぶことで、


アナタは自分の思考を見直すことができ、いつの間にか掛かっていたバイアスを外すことができるのです。

アナタは共感による弊害と原因を知りたいですか?
アナタは偏ったバイアスを外したいですか?
アナタは自分の思考を一度見直したいですか?


そう思ったアナタにはこちらの本をオススメします。


「反共感論 社会はいかに判断を誤るか」 ポール・ブルーム



《思考の幅を広げる一冊》


世界屈指の名門大学・イェール大学で心理学教授を勤める著者が書いたこの本は、


今まで多くの人が善いと思っていた「共感」に対して疑問と問題を投げかけ、新しい角度を教えてくれる一冊です。


いかに自分が自然と偏っていたのかを知れるので、


考え方や見方を見直せる本は多くの人が読むべきだと思いました。

《二種類の共感》


この本では、共感は二種類あると書いています。


一つは、情動的共感です。


これは感情の「ミラーリング」のことで簡単に書きますと、


「他者が感じていることを自分でも感じること」を指します。


たとえば相手をなだめようと思っても、


情動的共感が働くと相手の不安をミラーリングしてしまうので、自分も不安を感じてしまいなだめるどころではなくなる。


といった状態になります。


このように相手と同じ感情になってしまうので、情動的共感は思いやりや配慮とは全く違うものです。


もう一つは、認知的共感です。


これは、他者の立場に身をおいて他者の視点で物事を考えること。


つまり「他者の心の中で起こっている事象を感情を挟まずに評価する」という意味での共感で、


同じ感情にならず、他者の立場になり、他者の視点でモノゴトを考えることをいいます。



つまりまとめると、

情動的共感が感情的

認知的共感が理性的


な働きをするということです。



《問題視するべき共感》


著者が問題視しているのが感情的である情動的共感です。


(認知的共感はむしろ善く、物事をフラットに見る場合に有効と書いてあります。)


なぜ情動的共感は問題視されているのでしょうか?


それは、スポットライトの性質があるからです。


これは、


特定の場所を照らし出すがその焦点は狭く、向けた場所しか照らし出せない。


という効果があります。


照らしている部分だけ見て暗闇はまったく見ないので、極端なバイアスがかかってしまうのです。


しかもこれは、見知らぬ人より身内や知り合い、身元がわからない多数の被害者より身元がわかる少数の被害者を優先する先入観が無意識に反映されているのです。


バイアスが掛かってしまうので、差別・暴力・戦争を引き起きてしまうのです。


そして、そういった行為を肯定するように考えてしまうのです。



《SNSが共感を強める》


この情動的共感はSNS、とくにTwitterによって強力に作用されています。


たとえば、面白いという理由でバズるならまだ良いのですが、政治的・社会的な問題発言によってバズり炎上しているアカウントをよく見かけますよね?


たしかに問題発言かもしれないのですが、ここで注目してほしいのは自分と共感できない考えに多くの人は怒っているという点です。


つまり理性的な認知的共感ではなく、感情的な情動的共感をとことん煽られた結果、


問題発言をやり玉に挙げ、投稿者を吊し上げ、袋叩きにしているのです。


そうすると、スポットライトの光が強まり、影は濃くなり、偏りが強くなるのです。


SNSは情動的共感を強める場所、つまり偏見・差別を強める場所でもあるのです。

《共感=善ではない》


モノゴトをまともに観るには「冷静さ」「客観的視点」が重要です。


なのに情動的共感のような偏った見方をしていたら、一生モノゴトをまともになんか観れるようになりませんよね。


決して、共感=正しい・善いことではありません。


真逆の意見を拒絶するのではなく、しっかり触れて多角的に観れるようになるべきです。


もちろん、その時に感情的になる必要はありません。




アナタは「冷静さ」と「客観的視点」を持てていますか?


もしかしたら、アナタは自然とバイアスに掛かっているかもしれません。


一度自分の思考を見直してみませんか?


そのために、ぜひこの本を読んでみてください!


「反共感論 社会はいかに判断を誤るか」 ポール・ブルーム