「具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ」 細谷功 


抽象化を制するものは思考を制す

《幹を見るには》


このブログでは何度も、情報をまともに読み解くことの大切さを書いてきました。


そして、「物事の見方」を変えるような本をいくつも紹介してきました。


つまりこれまでをまとめると、情報に対して枝葉に惑わされずに幹をしっかり見れるかが大切なのです。


これだけ情報が溢れかえった現代は、枝葉にばかりに気を取られ、感情を煽られやすくなっているので尚更注意すべきです。


では、幹をしっかり見るにはどうしたらいいのか、アナタはわかりますか?


それは、抽象化思考を身につけることです。

《大きな認識の誤解》


ただ、多くの人は抽象的なことを「悪い」と感じています。


その理由は、わかりにくいからです。


そして逆に具体的なことは「良い」ことだとも感じています。


もちろんその理由は、わかりやすいからです。


ですが、一般的なこの概念の認識は大きな誤解です。


実は抽象という概念にはとてつもない威力があり、具体と抽象の行き来を意識するだけで、世界が変わって見えてくるのです。


そう、抽象化を制するものは思考を制します。


ここまで読んで、もしアナタが、

具体と抽象の違いを知りたい
抽象化思考を身に着けたい
世界の見方を変えたい



そう思ったら、こちらの本をオススメします。


「具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ」 細谷功



《市民権を取り戻す》


「抽象」という言葉に対して正当な評価を与え、「市民権を取り戻す」ことを目的としたこの本は、


具体と抽象の差がよくわかり、結局それぞれ見えているものが違うんだと知れます。


四コマ漫画と図解で表現されているので、とっつきにくそうな概念である「具体」と「抽象」をわかりやすくインプットできます。



《具体と抽象の違い》


では、具体と抽象の主な違いはなんでしょうか?


具体とは、

・直接目に見える

・一つ一つ個別対応

・解釈の自由度が低い

・応用が利かない



このような特徴を挙げることができます。



次に抽象とは、

・直接目に見えない

・分類としてまとめて対応

・解釈の自由度が高い

・応用が利く


まさに具体とは真逆の特徴が挙げられます。


そして抽象化とは、


「枝葉を切り捨てて幹を見ること」と著者は言います。


そう、抽象化のポイントは、「特徴を抽出する」ということです。


つまり、さまざまな特徴や属性をもつ事象の中から、他のものと共通の特徴を抜き出してひとまとめに扱うことです。


共通の特徴が幹それ以外の特徴が枝葉、と言うことができます。



《抽象化のメリット》


では、抽象化ができれば何が良いのでしょうか?


”複数のものから共通の特徴を抽出し、グルーピングすることで「同じ」とみなす。”


これができれば、一つの事象における学びを、他の場面でも適用することができるようになるのです。


つまり、一を聞いて十を知れるのです。

それどころか抽象化が上手くなれば、百、千と知れるのです。


「抽象化を制するものは思考を制す」理由と、抽象化思考を身につけるべき理由はここにあります。


さまざまな事象から、「つまり幹は何か?」を抽出できる人間が、人生を切り拓いて勝っていくのです。

《抽象化思考の身につけ方》


では、どうすれば抽象化思考を身につけることができるのでしょうか?


多種多様な経験を積むことはもちろんですが、経験よりも読書・映画鑑賞・芸術鑑賞のほうがオススメだと著者は言います。


実際には経験したことのない世界を疑似体験することで、視野を広げることができるからです。


それを繰り返し行うと、「一見異なるものの共通点」を探すことができるようになり、やがて無意識に癖のようにできてくるのです。


抽象化を制するものは思考を制します。



ぜひこの本を読んで、抽象化思考を身につけてください!


「具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ」 細谷功