「グリーンブック」


複雑な世界で

《絡み合っている現実》


基本的に一つの民族で生活している日本にいてはわかりづらいですが、この世界は思っている以上に複雑です。


たとえば、人種差別問題。


今でこそ改善されてきてはいるものの、昔は黒人を差別する法律までありました。


それに改善されてきている今ですら、平等には程遠いのが現実です。


さらに人種差別は肌の色の違いだけでなく、同じ肌の色同士でも貧富の差で差別が生まれています。


このように人種差別問題一つとってみても、あらゆる歴史があり、複雑に絡まり合って今があるんだとわかります。

《地雷を踏む可能性大》


もしかしたらアナタは、


「世界が複雑なんて当たり前でしょ。」


と思っているかもしれませんが、これをしっかり認識することは、多様性が広がっていくこれからの時代に大切なことなのです。


なぜなら世界が複雑だと認識せず、相手の歴史や背景を知らないまま接すると、地雷を踏んでしまい人間関係や人生に大ダメージを負ってしまうからです。


もちろんダメージを負うのは、自分だけじゃなく、相手もです。


つまり、無意識に人を傷付けてしまうかもしれないのです。


そして最終的には、無意識であれ人を傷付ける人間は拒絶されてしまいます。


だからこそ、世界は複雑なんだと認識を持つことが大切なのです。


ここまで読んで、もしアナタが、

世界は複雑だと強く認識したい!
無意識に人を傷付けたくない!


と思ったら、こちらの映画をオススメします。


「グリーンブック」



《2018年度のアカデミー賞作品賞作品》

ジム・クロウ法という黒人を差別する法律があり、今より顕著に差別が行われていた1962年アメリカ。

仕事を探していたトニーはある日、コンサートツアーを行う天才黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。

トニーは仕事を引き受け、二人はグリーンブック(黒人用旅行ガイドブック)を頼りに8週間のツアーに出かける。


というのがあらすじの、実話に基づいた映画です。


2018年度のアカデミー賞作品賞を獲った映画でもあり、映像も内容も素晴らしい作品です。

この世は複雑だ。


とトニーが言っていたように、この映画を観れば、世界はかなり複雑なんだと知ることができます。



《評価の違い》


映画の内容はもちろんですが、この映画に対しての評価を観ても、世界の複雑さを知れます。


おそらく、人種差別が少ない日本人がこの映画を観たら、大半は良い映画だと思うでしょう。


差別されることに対して絶対に暴力で対抗しない天才ピアニストシャーリー。


仲良くなったシャーリーを守るトニー。


アクシデントが予測されるシーンが幾つもあり、何度も死亡フラグが立てられますが、それを乗り越え無事にツアーを達成しハッピーエンドで終わります。


言い方は悪いですが、結局ハッピーエンドで終わるので、良い映画だと思うのでしょう。


ただ、アメリカでの評価は違います。


アカデミー賞を獲得したものの、この映画に対して批判的な評価が多いのです。


その理由は、「白人が黒人を差別から救う描写」が誇張されていることに背景があるらしいです。


いわゆる【白人の救世主】と言われるもので、それは結局差別を助長してることと同じだと捉える人が多数いるのです。


それに白人に助けられる非白人は、自分で問題を解決できない無能だと捉える人もいます。


これが批判されている主な理由ですが、映画を観ただけで日本人はそんなこと思いませんよね?


でも、その複雑さが現実なのです。

《日本人だからこそ》


日本人は差別に疎いかもしれませんが、日本で働く外国人労働者に対しての差別がヒドイことは世界的に有名です。


今後超高齢化と人口減少が進み、外国人に頼るしかなくなるのに、そんなことをしていたら後進国が加速してしまいます。


日本人だからこそ、今ある複雑な現実と歴史を知るべきなのです。


ぜひこの映画を観て、複雑な世界を生きているんだと実感してください!


「グリーンブック」