「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」 平田オリザ 


コミュニケーションとは。

《良質な人間関係を築くには》


良い人生の定義は人それぞれですが、何より欠かせないことは人と人との繋がりです。


そしてもちろん大事なことは、繋がりの「数」ではなく「質」です。


つまり、お金をたくさん稼ぐより、フォロワー数がたくさんいるより、良質な人間関係を築ければ、良い人生を送れる可能性は高いのです。


では、良質な人間関係を築くにはどうすればいいのか、アナタはわかりますか?


それは、コミュニケーションをしっかりと取ることです。

《コミュニケーションとは?》


コミュニケーションの大切さは、生きていれば何度も聞いたことがあると思います。


そして近年は、コミュニケーション能力が無い人が増えているとも聞いたことがあると思います。


ですが、そもそもコミュニケーションとは一体何なのか、アナタはわかりますか?


本当にコミュニケーション能力が無い人が増えているのか、考えたことはありますか?


おそらくアナタは、当たり前に存在する「コミュニケーション」について、何も知らないのではないでしょうか?


実はコミュニケーションとは、「その程度」のもので充分なのです。


ここまで読んで、もしアナタが、

コミュニケーションについて知りたい!
コミュニケーションで悩みたくない!


と思ったら、こちらの本をオススメします。


「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」 平田オリザ



《何が一体問題なのか。》


劇作家として活躍する著者が書いたのがこちらの本。


この本を読めば、


求められているコミュニケーション能力とはそもそも何なのか?

本当に今、コミュニケーション能力が無い人が増えているのか?

何が一体問題なのか?



を知ることができます。



《問題は、意欲の低下》


著者は、日本社会全体が「異文化理解能力」と日本型の「同調圧力」のダブルバインド(二つの矛盾した指令)に陥っているといいます。


異文化理解能力とは、グローバル・コミュニケーション・スキルとも言われるもので、具体的には、

・異なる文化、異なる価値観を持った人に対しても、きちんと自分の主張を伝えることができる。

・文化的な背景の違う人の意見も、その背景(コンテクスト)を理解し、時間をかけて説得・納得し、妥協点を見いだすことができる。


・グローバルな経済環境でも、存分に力を発揮できる。


このような能力のことを言います。


おそらくコミュニケーション能力と言えば、ほぼこの異文化理解能力のことを指しています。


ただ日本社会は、そこに加えて独特の「同調圧力」を期待し求めてしまっているのです。


たとえば、


「上司の意図を察して機敏に行動する」

「会議の空気を読んで反対意見は言わない」

「輪を乱さない」


のように。


このダブルバインドが原因でコミュニケーションとは何なのかに迷い・悩み内向きになり、結果的にコミュニケーションに対する意欲が低下しているのです。


そう、問題はコミュニケーション能力の低下ではありません。

というか能力は低下していなく、問題はこの意欲の低下なのです。


現在はコミュニケーション教育が取り入れられていますが、これが苦手だからといって人格に問題があるわけではありません。


だって「理科が苦手」「音楽が苦手」だからといって人格に問題があるとは思わないですよね?


それと同じことなのです。


つまりコミュニケーション能力が求められているからと言ってペラペラと喋れるようになる必要はなく、


きちんと自己紹介ができる。必要に応じて大きい声が出せる。


「その程度」のもので充分だということです。

《みんなちがってみんなたいへん》


もはやモノだけでは満足ができなくなった現代、これからもっと価値観は多様化しライフスタイルはバラバラになります。


そうなると、最初からわかりあえることの方が難しくなってきます。


著者は、

みんなちがってみんなたいへん


な世の中になると言います。


でも、そこから逃げないことです。


「最初からはわかりあえない」と前提を置き、わかりあえないもの同士がどうにか共有できるものを見つけて広げていくことが大切なのです。


人間にはそれができます。


なぜなら親の顔・仕事の顔・友人といる時の顔といったように、一人の人間が社会的役割を演じ分けられるからです。


そう、演じられるのは人間だけなのです。


ぜひこの本を読んで、コミュニケーションについて学んでみてください!


「わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か」 平田オリザ